最近、健康分野や美容分野で注目されている水素。本記事では、3つのポイントをベースに、水素水と水素吸入のどっちが有利なのかを比較解説します。

  • 水素含有量 (mg)
  • 体内の吸収率
  • 実際に受け取れる水素量(吸収量)

1. 水素水(ペットボトル一本分)の溶存水素量

温度最大溶存濃度500 mLあたりの水素量
0 ℃1.6 ppm(1.6 mg/L)0.8 mg
20 ℃1.5 ppm(1.5 mg/L)0.75 mg ←こちらを適用

温度が高いほど水素は抜けやすく、溶存濃度は低下します。水素水は常温で保管されていることが多いため、20℃で計算します。

2. 水素吸入(ET120)1時間分の水素量

  • 排出量 : 1.3 L/分(1300 mL/分)
  • 水素の質量換算(20 ℃, 1 気圧)
    • 1.3 L × 2 g/24.05 L ≒ 108 mg/分
    • 1 時間(60 分)では 約108 mg × 60 分 = 6,480 mg

3. 摂取後吸収前水素量の比較(mg 単位)

アイテム / 時間水素量 (mg)備考
水素水 500 mL(20 ℃)0.75飲んだ時点の理論値
水素吸入 1 時間6,48060 分吸入時点の理論値

「摂取後吸収前」の段階で 水素吸入 1 時間=水素水 約 8,640 本分 に相当する水素が供給される計算になります。

4. 吸収率(バイオアベイラビリティ)

摂取方法吸収経路推定吸収率
水素水胃腸(消化管)20〜50 %
水素吸入肺(直接血流)70〜80 %

水素は肺からの吸収のほうが吸収率がいいとされていますので、その点も考慮に入れます。

5. 実際に取り込める水素量(吸収量)

項目摂取後吸収前の水素量実際の吸収量(下限〜上限)
水素水 500 mL0.75 mg0.15 mg〜0.38 mg
水素吸入 1 時間6,490 mg4,543 mg〜5,192 mg

6. 水素水と水素吸入の比較

想定摂取量を基準に換算すると、水素吸入 1 時間 ≒ 水素水 500 ml ペットボトル約 12,000 本分の水素量

このように、水素水は手軽に飲めるものの、溶存濃度の限界と吸収率の低さから、実際に取り込める水素量はごくわずかです。水素吸入は短時間で圧倒的に多くの水素を体内に届けられます。ぜひ当店の水素吸入サロンをご活用ください!

監修:アップビー代表 鵜殿 隆太朗